自分の生家(本家)は代々呉服屋だったが、和服自体が時代とともに衰退し、今や着る機会さえ少なくなってしまったのは寂しいものだ。
町の中心的な存在でもあった呉服店は、今、「わぁーかちぃーと」という名前の老人寄合所になった。
店にはゆったりしたソファやテレビがあり、近所のご老人のコミュニケーション会場となった。
休みの時など、子供たちまで涼を求めてくつろいでる。
奥にある畳敷きの床の間は、以前伯父がそこで反物を広げ、お客様と会話を楽しみながら対面販売していた場所。
今ではくつろぎのスペース。
栄枯盛衰・・・
どんな形であれ、残っていることは良いこと。
町の絆として、ちょっとだけでもお手伝いができれば・・・
そんな思いで、呉服屋を寄合所に変えた。
だから、名前は「わぁーかちぃーと」
町の方言で、正しくは「わずかにちょっと」→「ほんのちょっと」
津波は海からだけじゃなく、町の中心から「高齢者社会」という波が広がっていく・・・
地域活性って難しい問題なのだ。
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