2010年11月30日火曜日

炊飯ジャーでミルフィーユ

ご飯が炊けなくなった。
今まで出来ていた動作だった。

炊飯ジャーから、黒釜を出して、そこにお米を入れ、水で研ぎ、再びジャーにセットして、赤い「炊飯」ボタンを押す。

これが出来ない。

ジャーから黒釜を出し、黒釜をセットするジャーのほうにお米をいれ、黒釜にはお米を入れず、水だけいれる。
そして、靴下で黒釜を拭き、再びジャーに入れて、そこに、お米を入れる。

つまり、ジャー、お米、黒釜、お米、という順でサンドされた状態となるため、黒釜が浮いてしまい、ジャーのふたが閉まらない。

で、赤い「炊飯」を押す。

本人は出来ていると思っているので、1時間後、ふやけたお米を見て、「ジャーが壊れた」と俺に訴える。

最近は、もうお米を買っていない。
黒釜とお米のミルフィーユは見たくないから。

夢の国のシンデレラ?

最近の母は、よく姉(伯母)を探している。
「ねえちゃん、どこいった?」

母の実姉は近くに住んでいるわけでもなく、ちょくちょく来てくれるのでもない。
でも、よく聞かれる。

きっと、信頼している姉のことを想っているうち、現実と夢想の境目がなくなっちゃったんだろう。

母は、今、どの世界に住んでいるんだろう。
どの世界が見えているんだろう。

それは、「生きている」と表現できるのだろうか。
脳死っていうけど、アルツハイマーも、一種似たようなものなのか。

確かに、以前大きな病院で脳の診察をしたことがある。
ラジオアイソトープだか、ラジオテープだか忘れたけど、その診察結果では、脳の前頭葉という部分が機能していないと言われた。

「今」でも「現実」でも「夢」でもない世界。
これは母ワンダーランド。
おとぎ話か。
かっぽう着のドレスと、白髪のティアラ。

でも、靴下は履かない。

2010年11月24日水曜日

以心伝心

最近、母親が夜明け前に俺の部屋に来て訴える。
「なんだか寒い」

足元を見ると、毎度のように裸足。

夜になるとなぜか脱いじゃうらしく、足元が冷えて起きてくるってワケ。

毎晩?毎朝?起こされるのは大変面倒で、一旦起きたら、今度は寝てくれない。
夏に捕まえた虫みたいに、なんだかゴソゴソ動いている。

かんべんしてー!
っと思っていたら、弟君がコタツを買ってきてくれた。
しかも、人感センサー付きで安心設計らしい。

以心伝心っていうのかな。
信頼してるし、自慢できる俺の大切な弟です。
もう!うれしいっす。

で、母親はってーと・・・
コンセントを抜いたコタツで寝ている。


認知症は知恵比べってどっかの本に書いてあった。

やるな。裸足のゲンめ。

安太郎H22.11.21

ネットで手術のことを調べていると、術後の回復が芳しく、活発に運動できない人がいるらしい。
自分自身も、気持ちが守りに入ってしまい、診断後海に行っていない。
仕事以外で一か月以上も海に行かないなんて相当なもんだ。

低気圧も来てるし、ここは一発頑張ってみようと、いつも通り北を目指したけど波は大荒れ。見た感じ、カレントが強そう・・・
吉崎

で、いろいろ見た結果、安太郎で入水。
はるか遠くから頭以上の形の良い波がブレイクしてる!
人も少ないし、行くっきゃないっしょ・・・

仲間と二人で沖へ出てみたものの、強いカレントで流され放題。
川か、ここは。

結局いい波掴めないまま、腕力限界で終了。

またもや、ハズしたか・・・
ま、でも仲間との波乗りって、海が悪くてもサイコーに楽しい!

Go for itと目で応えあうTake off の瞬間とか、Off the Lipを決めて沖へ帰ってきたときに、満面の笑顔で出迎えてくれることとか・・・
だからやめられないッス!

また今度、絶対いい波でやろーなー。
安太郎

朝寝坊

夏の朝はとても早起き。
暑さで目が覚めたときには、すっかり夜も明けている。
清々しさもなく、熱湯みたいにぐつぐつ沸騰したような空気が息苦しくプレッシャーをかけてくる。
太陽はすでに入道雲をよじ登り、堂々と自慢げに居座って、一瞬視界を奪いとる。
特に今年は暑かった。
まだ6時過ぎなのに気温はもう30度を超えていた。
夏を謡う蝉でさえ、ちょっとヒヨってた感じ・・・

でも、最近は俺のほうが早起きになった。
やっぱり寒くなると布団から出て行くのがおっくうになるんだろう。
6時ごろ、やっと顔を半分くらい出してくる。
でも、寒いから、嫌そうに、ゆっくり渋々起き上がってくる。

朝も、冬が苦手なんだな。


2010年11月16日火曜日

はじめまして。

H17年式 BB
サイコーに気に入ってた愛車との哀しい別れのあと、運命的?に出会った車。
同じ中古車屋で、同じ担当者から、同じ時期に、同じシチュエーションで購入を決意しました。

その担当者さんも、5年前のことを良く覚えていてくれて、相当勉強してもらっちゃいました。
古くから千葉で展開している会社で、サービスも良く、安心して購入できるんで、何の疑いもなく即決!
もともと気になっていた車種だったので、かなり気に入ってます。
でも、軽ワゴンと比べると、板を入れる場所がチト狭いかな・・・
あとは、燃費がどうなるか。

少しづついじりながら俺好みの車にしていこっと。

一緒に走ろうな。
前の車で行けなかった海を見に行こう。

季節が夏になったら、いっぱい波乗りしに行こう。
蝉の鳴き声を聞きながら、半袖Tシャツを更にまくりあげて、腕を窓に片手ハンドルで海岸沿いを飛ばそうぜ。

よろしくな!
あたらしい俺の相棒。

2010年11月13日土曜日

さようなら。


車が好きで、いろいろ乗り換えてきたけど、今まで出会った車の中でサイコーに楽しい「スズキエブリィ」。
趣味にぴったり、海にばっちり、チョイ乗り快適。
遠出は厳しかったけど、それでも伊豆まで合宿参加したっけ・・・

今では貴重なマニュアルってのも、面白かった。


特に波乗りにはとっても便利で、中に板が2枚、キャリアで2枚、合計4枚は問題なし(そんなに積まないが・・)

運転席の後ろはフルフラットになるし、波乗り終わってちょっと横になるのも良い。

燃費だってリッター15キロは走ってくれる。
税金だって安いから経済的!

あずきちゃん

車速が出ないから、のーんびり落ち着いてはしれるんで、今まで散々切られたスピード違反もまったくなし。


買ったときからぶつかっていた後ろのエクボも愛嬌。

いうろいろいじって、自分でカーステつけて、スピーカー増やして、好きな音楽鳴らして・・・
あまりに愛おしくって「あずきちゃん」って名前で呼んでたくらい。

そんな「あずきちゃん」が、最近齢を感じて・・・
ALBアラームが出っぱなし、やがてブレーキがスカスカに。
アイドリングは、まるで息継ぎが苦しいように荒くなって安定しない・・・


15万3千キロちょっと・・・
 購入した中古屋さんへ持っていくと、「もう16万キロ弱走っているから、そろそろかもよ」との寂しい診断。

がんばってくれたもんな。今まで。

一緒に、いろんな海を見に行ったな。
どこまでも、どこまでも、波をつかまえに、ずーっと一緒に走っていたかったな。

ありがとう。

そして、さようなら。
後ろ姿



2010年11月5日金曜日

大変!

10/21羽田空港国際線OPEN!江戸小路
最近、仕事がキツく、10月はほぼ休みもなく、開業準備でおおわらわ。
OPEN後は、予想以上のお客様対応となり、やっぱり休みなく、ドッタバタ。
ここんとこ、休みのたび立ちっぱなしで、トイレも行けず、ひたすら案内に専念し、深夜まで対応することに。

そしたら・・・・

トイレでふと自分のジュニアを見てたら、その左脇がなにやら膨らんでいるではありませんか!!
まるで、恥骨がもう一つ出来上がったみたい。
画像でお見せできないのが残念ですが・・・・

多分、ストレスや疲労から来るリンパの腫れだろうと、地元近くの総合病院に行ったら、
「あー、こりゃ脱腸だね。正確にはソケイヘルニア。手術で治すしかありません」

なんだと!?
鼠形ヘルニア?
慌てて色々調べたら、「脚と体の境目は、加齢により膜が弱くなると、力んだ調子に腸が出てしまうことがあります。」だって。

腸が出てしまったこともショック。
手術しかないってこともショック。

でも一番ショックは「加齢」

特に体力に自信があっただけに、知らない間に身体が下降していくのって、嫌なもんだね。

2010年11月2日火曜日

老いること

昔、自分が幼いころ、よく母が口にしていた言葉がある。

「私は老人になる前に死ぬんだ。だって、しわだらけで、醜く、自分がよくわからないような老いぼれ姿を見せたくないから」

その言葉を聞くたび、エプロンを引っ張り、母の足元で泣きながら死なないでと訴えていたっけ。

今、そうなってしまった自分を、どう思っているのか。

長く艶やかだった髪は、灰のような白髪となり、結いまとめることもできず、伸び放しの眉や、口の周りのしわが一層老いているように見える。

手にしたタオルをどうしていいか分からず、タンスにしまう。
タオルがなくなるから、最近、靴下で手を拭くという、荒業まで使う。

だからなのか、靴下を履いていない。
履けなくなったのか、お手拭きにしているのかは定かじゃないけど・・

自分が昔、老いることを嫌がっていたことなど忘れてしまったのだろうか。
それとも、口にするのが怖いのだろうか


老いることの怖さ、辛さを、母を見て自分が感じている。
そして俺自身もいつか思うのだろう
「老いる前に死にたい」と・・・