2011年9月25日日曜日

ラジコンヘリコプター

きちんと気持ちが整理しきれないでいたので、今回やっとブログに書き込んだお話。
それは、8月初旬、横浜の弟分がプレゼントしてくれたヘリコプターからこの物語は始まる・・・


プレセントが届いた当日、まるでサンタさんからの贈り物を広げる子供のように、ピュアな瞳を潤ませながら、踊る気持ちを抑えつつ、ラジコンヘリのパッケージを開封していく。

ヘリを手にするなり、湧き上がる喜びに打ちひしがれながら、ラジコン側の電池をセット。
「俺の好きな青いヘリコ、カッコいいじゃん!」

心の中では、アップビートの音楽が鳴り響く。
「あー、これが部屋の中を上下左右に、ホバリングしながら飛び回るんだ・・・」

ヘリコ側の小さな電池をセット。
パッケージに入っていたすべての機器をセット。
ん?なんだか白い紙?これは捨てておけ。

よーし、通電完了!
ラジコン側の2本の操作レバーで動かすんだな、きっと。
気分は頂点へ!まるでパイロット気分。
「視界良好。当機は間もなく上昇を開始します。お客様は安全のためシートベルトの着用を今一度ご確認ください。では、楽しい大空の旅を・・・Take Off!」
んー、辛抱たまらん!

まずは、右側のスティックを上へ押し上げて・・・

その瞬間、青いヘリコはイナズマのように急上昇し、天井にぶつかり、その反動で地面にたたきつけられ、バウンドしてビリヤード台の下に挟まり、ガガガガと音を立ててその息を絶えました。
零号機

享年2秒

現場から引き揚げた時にはすでに事切れており、尻尾はちぎれ、羽根はもげ、分銅みたいなものは片方がどっかに飛んで行っちゃった。

まるで夏の夜に灯る電燈に激しく飛び交う虫たちが、朝を迎えた時に、車に轢かれて無残な姿になってしまったような、なんとも切ない末路。

押し上げた右側のスロットルレバーをゆっくり戻し、尻尾をガムテで再度固定して、再度動かそうとするも、命尽きる瞬間の、燃え尽きる最後の瞬間のように、横になって徘徊するばかり・・・

ちくしょー!大体こんな難しいもの送ってくるんじゃないってーの。
心がとげとげしくなるでしょう!って弟に話したら、「説明書をよく見たのか? どうやって操作するか事前に確認したのか?」などと、まるで警察の尋問を受けるような厳しい問いと叱責・・・・
説明書?白い紙?
あー、捨てたよ、捨てました。だってなんだか面倒くさいんだもん。
見てないです、あー、見てませんよ。読んでませんって。

悔しくて、悲しくて、再度挑戦しようと、安さの殿堂ドンキで2,980円のラジコンヘリコを買って、再挑戦。

よし、今度は説明書もしっかり読んだし、もう大丈夫。
まずは、ハーフスロットルで右スティックを徐々に上げていき、機体をゆっくり空中へ持ち上げる練習だ。

お、いいぞ。
持ち上がった。ホバリングしてる!
ははは、カッコいい!
で、今度は左スティックを操作して前後左右へ動かす練習だ。

ホバリングしながら、空中で機体はゆっくり回転し、俺のほうを睨むように立ち止まっている。
機体が黄色だけになんだか蜂みたい。

よし、前進だ。
と、その瞬間、俺のほうへ向かって突進。
慌てて避けたら壁に激突。

なんだかビスが数本飛び散った。
分銅みたいなものが取れちゃったし・・・・

でも、尻尾は大丈夫。
ま、大きな損傷は見当たらないし、大丈夫。

気を取り直して再度動かしてみると、斜めに上昇していく。
なんで?
ホバリングもしてくれないし、右側の上昇レバーしか動かしていないのに、機体は勝手に斜めに飛び出し、またもや壁に激突。

また、なんかのパーツが取れた。

その後も、何度かトライするも、飛ぶたびにどこかのパーツやビスが、まるで線香花火のように飛び散っていく。

享年20秒

悲しい末路に合掌・・・・





またいつか挑戦だ。

1 件のコメント:

  1. だから! おしりにローターの無い
    最新鋭の子だったのに!

    大気圏で燃え尽きればよいが!

    返信削除